家にかける費用の目安

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家にかける費用は妥当だと言い切れますか?

こんなことを聞くとドキッとする方も多いかもしれません。

人によると思いますが一般的には月の手取りの30%を目安にするようです。

しかしこれは昔から言われ続けている迷信のようなもので、

実態に即しているかどうかは、それぞれの時代に個々の経済状況や価値観と照らし合わせて考えなければならないと思います。

自分にとって、家にかける費用はどれぐらいが妥当なのかを検討するきっかけになればと思い執筆しました。

目次

貯蓄率から考える

ざっくりした数字を出します。

総務省の「家計調査 家計収支編(2021年)」によると

年代ごとの貯蓄率は以下のようになっています。

20代48.5%
30代42.7%
40代40.6%
50代37.9%

年収ごと貯蓄率は以下のようになっています。

343万円以下24.5%
343万円~503万円34.6%
503万円~651万円36.9%
651万円~869万円39.3%
869万円以上43.3

DODAのデータによると、年代ごとの年収は以下のようになっています。

20342万円
30435万円
40495万円
50代以上596

20代はひとり世代が多いこともあり貯金がしやすいとのだと思われます。
30〜40代は子育てをする方が多い世代であるため貯蓄率もやや下がっていますね。

家計調査は毎年ありますが傾向としては毎年似通っています。

ここで注意したいのが、これらはあくまで平均値であるということです。

自分がこれからどう生きていくのかによって必要なお金は変わってきます。

データから想像できること

これらのデータからこんなことが想像できそうですね。

・30代、40代では20代の時と同じように貯金ができなくなっている。

・日本は年功序列で年収が上がる企業が多いのに、それ以上に支出が増えてしまっている。

・収入に見合った生活をできていないのではないか。

・背伸びしすぎ?

・20代で貯金ができていなければ30代、40代以降に苦しくなる。

・子どもが欲しくなっても経済的に厳しいかも、、、

暗い気持ちにさせてしまってすみません。

ここでは、悲観的になるのではなく、冷静に数字に向き合いましょう。

現時点で結婚願望がないとしても、
子どもを産み、育てる予定がないとしても、
マネープランを計画する際には、
「もし」を考えて、多めに用意できるように対策をしておきたいところです。

具体的な試算

まず年収(額面)の20〜30%ほどが税金や社会保険料として引かれます。

残った70〜80%が手取り収入です。(収入による。年収が高くなるともっと手取りは減ります)

先ほどのデータによると貯蓄率は平均40%ほどになります。

この場合、残る30〜40%が生活費になります。

生活費(固定費)は一般的に手取り年収の45%が理想とされており、つまり額面年収の30〜36%ほどに値しますのでこれに一致しますね。

ただし、急にお金が必要になった時は貯金を崩さなければなりませんね。

●年収が350万円の家の例
年収が350万円なら手取り年収は280万円ぐらいになります。
固定費が目安の30%、つまり105万円かかったとします。
1ヶ月あたり約8.8万円ですね。
さて、このうちいくらを家代に使いましょうか。
外食を0にしたら食費は3〜4万円/月ぐらいに抑えられます。
光熱費・通信費・コンタクト代など毎月かかる費用を引くとおそらく家にかけられる費用は3万円/月ぐらいになりそうですね。
家にかける費用の割合は手取り収入の約13%です。

●年収が700万円の家の例
年収が700万円ならこの倍ぐらいの感覚でしょうか。
手取り年収は530万円ぐらいになります。
外食にも行けそうです。食費が倍かかっても家賃8万円ぐらいのところには住めそうです。
この場合、家にかける費用の割合は手取り収入の約18%です。

同じ年収350万円でも夫婦と子ども1人の3人暮らしだとしたらどうでしょうか。

固定費は確実に上がります。

そうなると、家賃を下げなければ、、、

いや、3万円/月以下はさすがに、、、

となって、貯蓄率を下げざるを得ないというメカニズムです。

そもそも、都会だとしたら3万円/月はかなり物件が限られます。

安心して子育てがしたいと考えた場合、ある程度の耐震・治安・防犯性・防音は確保したいと願うものです。

3万円/月ではまず叶いません。

経済面・治安面を考慮して郊外に住むことを選ぶ方も多いのではないでしょうか。

そうなると通勤時間が長くなり、家族で過ごす時間が減るというジレンマにぶつかることになります。

このように常に収入と生活は密接な関係があることがわかりました。

ではどうしたらいいんだ?

生活をしていくのって大変、、、、。

いったいどうしたらいいんだ!と叫びたくなります。

結論としては、

貯蓄と生活費のバランスを考え、納得いく費用ならOKだと私は考えています。

なぜ貯金するのかをもう一度考えてみるのはいかがでしょうか。

貯金する理由は色々あると思います。

・旅行に行きたい

・子ども習い事を習わせたい

・子どもが将来進学するときにお金が必要

・プレゼントを買いたい

・病気に備えたい。

・介護費用に充てたい

とはいえ、あまりに心配しすぎて貯金に集中し、今を蔑ろにしては面白くありません。

今を楽しく生き、将来も楽しく生きていく

ふと過去を振り返った時に「あーずっと楽しかったなー」と思いたいじゃないですか!

なので、まずは最低限未来に必要なお金を貯金額として確保して、

次に今を楽しく生きるために最低どれぐらいのお金が必要かを計算するのがいいんじゃないかなと個人的には思います。

足りないなら稼ぎましょう。稼ぐためなら副業でも転職でもなんでもやりましょう。

楽しむための努力は惜しんではならないと思います。

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